近年、個人間融資という言葉をよく聞くようになりました。
個人間融資とは何なのか、危険性はあるのか。
ヤミ金とは何が違うのでしょうか。
以下に個人間融資についてまとめてみました。
1.個人間融資って何?
2.個人間融資ってどこで行われるの?
3.個人間融資って違法じゃないの?
4.個人間融資って安全?
5.まとめ
1.個人間融資って何?
個人間融資とは、企業対個人で行う取引ではなく、個人対個人で行う融資です。貸主にもよりますが、基本的には厳しい審査や手続きが無く、誰にでもお金の貸し借りが出来るものです。
海外では一般化しているところもあり、投資として扱われる事が多いようです。借主の金利をオークション形式で提示し、一番安く提示できた人が融資をする権利を得ます。
日本ではその様な認識ではありません。
消費者金融ではなく、家族や親族、友人からお金を借りる場合ってありますよね。自分に近いその人物が、他人に変わることを指します。
お互いにお金の貸し借りの約束をするので、保証がありません。問題が発生した場合はそれも個人間で解決しなければならないリスクを備えています。
2.個人間融資ってどこで行われるの?
主にインターネットで募集されています。
1.個人間融資取引掲示板
2.TwitterやFacebook
これは貸主も借主も募集されている場合が多く、貸主は金利目的の投資のために、借主は審査なしの借金のためにお互いを探しあっています。
掲示板には、個人を特定しないまでの大まかな情報が求められており、それが気になった場合はお互いが連絡を取り合える形になっています。
TwitterやFacebookでも、同様のテンプレートを記入して連絡すれば応答する形式です。
個人間取引のテンプレート例
【年齢】 歳
【性別】男・女
【職業】
【借入希望金額】 万円
【月収/年収】 万円/ 万円
【給料日】
【借金の理由】
【その他】
3.個人間融資って違法じゃないの?
個人間でお金の貸し借りをする場合でも、利息制限法という法律に上限が定められています。
10万円未満 …上限年利20%
10万円以上~100万円未満…上限年利18%
100万円以上…上限年利15%
個人間での融資は、年利109.5%以下の法定利息内であれば合法と認められています。
これを企業が業務として行う場合は貸金業の登録が必要となります。
つまりビジネスとして行われる融資は貸金業となり、ビジネス外の個人間であれば貸金業法は適応されない…合法となる確率が高まります。
貸金業登録をしていなくても、友人にお金を貸して罪にはならないということですね。
貸金業登録をしていない企業 → 違法業者
貸金業登録をしていない個人 → 法定利息内であればお金を貸しても良い
4.個人間融資って安全?
ハッキリ言いますと、危険です。
個人間融資で融資を受ける人というのは、銀行や消費者金融、家族からお金を借りられない人達です。その人達の理由は様々ですが、「周囲に借金がバレたくない」人を闇金は狙っています。
個人の貸主を偽った闇金が多く存在している、危険な巣窟となっています。
中には現金プレゼントなどと言い、個人情報や手数料や謝礼を振込めという人間もいます。
「今日は気分がいいのでリツイートしてくれた人に1万円プレゼント」
「dmくれた人に現金〇万円(もしくは仮想通貨)プレゼント」
無償で現金を配る人間などいません。
怪しいどころか真っ黒ですよ。
本物の闇金もいれば、闇金と変わらぬ行為をしている個人や詐欺師もいます。
もちろん中にはちゃんと善意で貸してくれる方もいます。
しかしそれを見極めるのは大変困難です。
更に個人間融資はヤミ金と違い、近郊であれば直接面談したりやり取りする場合があります。
顔を見られ、住所を知られ、近郊ということは
実際に自宅に下見に来られる場合があり、嫌がらせの危険度が通常の闇金より非常に高いです。
漫画やドラマで見るような、家の扉や門に顔写真入りの張り紙を張られたりすることもあります。
これは非常に脅威です。
狙われたら家族の安否も穏やかではありません。
石を投げられ、窓を割られたという事例もあります。
もちろん全ての個人間融資の出資者がすることではないかもしれませんが、実例で存在することも確かなのです。
5.まとめ
個人間融資はメリットも多い反面、デメリットが極端に大きいです。
気軽であり借りやすくもある代わりに、犯罪に巻き込まれる確率が異様に高いです。
特に近年は闇金が多く潜んでおり、被害報告も絶えません。
銀行や大手消費者金融で融資を得られなくても、中小企業の消費者金融にはチャンスがあります。
簡単に個人間融資やヤミ金には走らず、まずは全力でこちらを当りましょう。